肋骨

ー肋骨ー

・呼吸や体幹回旋に大きく関わる肋骨。
肋骨の動きを柔らかく整えることが日常動作やスポーツパフォーマンスを高めるために大変重要です。
肋骨が硬くなると、呼吸が浅くなり、肩こりや腰痛などを引き起こすだけでなく、自律神経も乱れやすくなるため、肋骨の可動性を高めることは重要になります。
・肋骨の動きは上部肋骨と下部肋骨で異なります。上部肋骨は上下に、下部肋骨は横方向に動きます。前と横に広がるだけでなく、後ろにも広がることが重要です。360°どの方向にも動くことで、胸椎の屈曲・伸展・回旋が行えます。
・肋骨の動きが硬くなる要因に周囲の筋肉(頸部や腹部)の硬さが疑われます。肋骨間には外肋間筋、内肋間筋の筋肉があります。その肋間筋が硬くなることで肋骨の動きが悪くなることがあります。また横隔膜の機能不全により胸式呼吸になり、努力性吸気筋(主に頸部の筋)を過剰に使っていることで肋骨が広がらなくなり硬くなることもあります。
日頃の不良姿勢や偏った身体の動かし方などのクセがこの要因につながっています。
~改善・予防アプローチ~
肋骨の動きを改善・予防するには
イ)肋間筋のストレッチ
色々なポジション(屈曲・伸展・側屈)でしっかりと呼吸を行うことで、肋骨の前面、側面、後面に空気を入れることができ、肋間筋のストレッチが行えます。
ロ)横隔膜を機能させる
肋間筋をストレッチするだけでなく、硬くならないように腹式呼吸を行い横隔膜を機能させることも重要です。
ハ)肋骨の動きを整えるエクササイズ
ストレッチポール上で上肢と下肢を反対側に回旋させることで肋骨に「ねじれ」が生まれます。
その状態で呼吸を繰り返すことで、肋間筋がストレッチされ、肋骨の可動性が高まります。
*肋骨の動きやすさ、呼吸の心地良さをぜひ体感してみてください。

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